【リノベーションbefore/after #4】 場所と予算に妥協せず、アイデアと工夫で希望の間取りを実現! 将来の家族構成を想定した、家族の集う明るいリビングのある住まい。

今回の事例は、物件をエリアや予算で吟味していく中で出てきた希望の間取りに対する面積の小ささや、中古マンションにはありがちな構造上の問題を、考え方や設計と施工の工夫で解消し、理想の暮らしを実現したご家族のお住まいです。

【事例物件】郡山ダイカンプラザ

所在:郡山市栄町

専有面積:58.45㎡

総戸数:97戸

築年:平成3年5月(築30年)

間取り 3DK→2LDK+WIC(3LDK+WICに変更可)

家族構成 4人(夫婦、子供2人)

 

【直面した問題】

①広さが足りない?

もとの間取りは3DKで、3部屋の内一つはリビングとして使用しており、個室としてつかえるのは2部屋。4人家族としては最低3部屋が欲しいところです。

②振り返りながらの料理?

ダイニングにあるキッチンは壁付けのため、料理中は子供の姿が見えなくなってしまいます。

③エアコンがつけれない!

共用廊下側の室内にはエアコンスリーブ(配管用の穴)がなく設置できません。

④コンセントが増やせない?

戸境壁(隣の住戸との間の壁)はコンクリートに直接クロスを貼ってあり、コンセントの位置も決まっているので壁から自由に取り出せません。

⑤水回りとそれ以外の躯体コンクリート床の高さがちがう。

⑥床下に配管を行うにあたり躯体とフローリングを貼る床の間に空間が必要だが、その分天井が低くなる。

⑦対面キッチンにするには換気扇のダクトに梁が干渉するので位置の制約が出る。

などなど

 

 

【プランニングにあたり】

58㎡は2LDK位が丁度良い面積で、一般的な3LDKなら最低でも60㎡は欲しいところですが、場所も予算も決まっている中、間取りはデザインで解決できる事をご理解頂き、プランニングをさせて頂きました。

 

 

【before】

 

〈間取り〉リビングで使う洋室とダイニングが分かれている標準的な3DKです。

 

〈玄関〉 下足入れもコンパクトなサイズです。

 

〈洗面所〉 トイレが洗面所内にあります。(写真左側ドア内)

 

〈キッチン〉 リビングに背を向ける背面キッチンです。

 

〈リビング〉 約6帖の広さがあり、日当たり良好ですがダイニングと仕切られています。

 

〈廊下側洋室〉 採光性が高く明るいお部屋ですがエアコンの設置ができません。

 

〈和室〉 日当たりよく、押し入れもあり十分な空間ですが、ここに一工夫いれます!

 

 

【解体】躯体があらわになり、全体の状態が確認できます。

浴室、トイレ、洗面があったスペースのスラブ(コンクリート床)は排水管分の高さが下がってます。

この位置から水回りを動かすので、床下へ配管するには、床の高さを上げる必要があります。

 

 

【after】

〈間取り〉浴室は元の位置に残しつつ、キッチンとトイレの位置を動かし洗面スペースを確保した2LDKにウォークインクローゼットを配置しました。

 

〈玄関〉 土間スペースを広くし、下足棚でも物置でも使える稼働棚を設置しました。

 

〈洗面所〉 こだわりの洗面化粧台を造作でしつらえました。

 

〈リビング〉 天井は躯体表しで高さを確保、戸境壁には床下からコンセントを4か所取り出し、将来家族みんなが机を並べても使える空間にしました。床材は無垢のナラ材を使用し、木のぬくもりを感じながら快適に過ごせるスペースとなりました。

 

〈キッチン〉 オープンの対面キッチンで解放感があり、料理しながらリビングとバルコニーからの景色を見渡すことができます。食器棚は使い勝手を考慮した造り付けです。レンジフードをの位置問題を解消し実現しました。奥に寝室への出入り口があります。

 

〈共用廊下側洋室〉 写真には写っていませんが、キッチン出入口側の壁にスリーブを設置し、エアコンが使えるお部屋になりました。

 

〈バルコニー側洋室(元和室)〉 出入口を2か所設け、将来半分に区切れる状態まで仕上げました。

ベッドスペースを確保し、勉強などはリビングに机を置いて行うアイデアを採用して頂きました。

照明器具も各室分ついています。今はウォークインクローゼットを通り寝室へ通り抜けられるようになっていますが、塞ぐことも可能です。各室のクローゼットも将来作れるように仕切りを途中まで仕上げています。この工夫をすることで、2LDKを将来3LDKとして使える住まいが実現しました。

 

〈ウォークインクローゼット〉 ハンガーパイプと稼働棚で使い勝手を良くしました。

ほとんどのものはここに収納される予定です。

〈トイレ〉 シンプルな仕上げですがキッチン袖壁の壁材をトイレ背面の壁にも使用しアクセントとしました。

 

【細部へのこだわり】

①リビングと寝室側、水回りで床材を変えつつも、棚に使用する木材は同じ素材や塗装で色を合わせ、シンプルに統一感を感じられるデザインとなっています。

②リビング、寝室、キッチンへと回遊できる間取りは子供たちが楽しく走り回れる空間となっています。

③外部に面している壁の内側には断熱材を入れ二重サッシ(内窓)にすることで結露対策と冷暖房対策を行いました。

 

このほかにも実現にあたっての工夫や苦労がたくさんつまった、素敵なお部屋となりました。

詳しくお知りになりたい方はどうぞお気軽にご連絡ください。

 

【フリーダイヤル】0120-804-250 担当 八巻